保育士の声
主任保育士Hさん
いなべ市立笠間保育園 (勤続年数 25年目)
主任保育士の役割や仕事内容について教えてください。
- 現在、主任保育士は一人です。仕事はたくさんありますが、保育園に通っている子ども達や保護者さんと登園時に挨拶や話をしたり、職員など一人ひとりの様子をみて声をかけ、保育園運営が円滑にいくように手助けをする仕事です。
壊れたところがあれば修理し、掃除もし、他園や役所との連絡調整などもあります。早朝保育などのシフトにも入ります。

仕事の魅力、やりがいなどを教えてください。
- この仕事の魅力は、喜びや感動だけでなく、時には悩んだり怒ったりと、喜怒哀楽を本気で表現できることです。
子どもたちは真剣に関わりを求めてくるため、私たちも本気で向き合い、思いを伝えます。
言葉だけでは伝わらないこともあるため、気持ちと気持ちで通じ合えるよう心を込めて接することを大切にしています。

主任保育士として苦労したことや大変なところなどを教えてください。
- 自分の考えや思いを言葉で伝えることの難しさを感じることがあります。
主任として、実際に保育に入る機会は限られるため、保育の大切なことを職員にしっかり伝えていくことが求められます。
人それぞれ考え方が異なるため、同じことでも繰り返し伝えることが重要です。
また、職員がうまくできた時こそ積極的に声をかけ、励ますことが大切だと考えています。

職場の人間関係やフォロー体制などはどうですか?
- 職員同士が自発的に仕事のフォローや清掃を行っており、協力し合う姿勢が根付いています。
また、この園では昔から、困ったときにはお互いに声をかけ合い、助け合える職場環境が整っていると感じています。

主任保育士として、現場の保育士への対応やフォローなどで気を付けていることはありますか。
- 保育士の皆さんの様子を常に気にかけるようにしています。
一人ひとりに合わせた声のかけ方を意識し、まずはしっかり話を聞き、一緒に考えることを大切にしています。
また、大きな目標を職員全員で共有することで、たとえ進む方向が一時的に異なっても、共通の軸に立ち戻ることができると考えています。
何より、常に子どもを中心に考えられる職場づくりを心がけています。

今、頑張って取り組んでいることはありますか?それはどのようなことですか?
- 体のどこかに不調があったり、心に余裕がなかったりすると、良い保育はできません。そのため、健康管理を大切にしています。特に、睡眠をしっかりとることを心がけています。
寝るのが大好きなので、十分な休息を取るようにしています。
その他にも、ストレッチをしたり、山登りに行ったりして、体を動かすことでリフレッシュしています。

保育士を長く続ける秘訣などを教えてください。
- しっかり睡眠をとり、美味しいものを食べて心身の健康を保つことが大切です。
仕事中は全力で取り組みますが、うまくいかないときは無理をしすぎず、良い意味で割り切ることも必要だと考えています。
また、仕事を抱え込みすぎず、周りの方を信頼し、助け合うことも長く続けるための大切なポイントです。

保育士を目指す方、保育士として就職・再就職を希望されている方へのメッセージ
- 仕事をしていると大変なこともありますが、その分、仕事を通じて救われることもあります。
保育は、子どもたちの命を預かる大切な仕事です。
人の記憶に残る仕事だからこそ責任の重さを感じることもありますが、その分、やりがいも大きく、本気で向き合える素晴らしい仕事です。
子どもたちや保護者、仲間と関わることで、毎日新しい発見や成長があり、自分自身も成長できる仕事だと思います。
