インタビュー

運営で大事にしていることは何ですか

　職員間のコミュニケーションを大切にし、園全体の雰囲気作りを心がけています。
雰囲気というのは、園長がこうしたいといったからこうなるという世界ではないんです。
職員からも「（雰囲気作りって）どうやってしていくんですか？」と質問もありますし、難しいことだとは思います。
　園の雰囲気は、職員しかり、子どもたちしかり、みんなが全体的に醸し出していくものですよね。例えば、職員であれば、ゆい保育園で仕事がしたい、保育の仕事が好き、子どもたちのために仕事をしようとするのであればたぶんそうでしょうし、子どもたちであれば、保護者から離れてゆい保育園へ行きたい、楽しく遊びたい、過ごしたいという気持ちがあれば、そういった雰囲気が出てくるのかなと思います。
　もちろん雰囲気作りといっても、たくさんの考え方や方法がありますが、どうしたらそういった気持ちが出てくるのかなと考えいくことができ、お互いが気遣う気持ちがあれば、おのずとほんわかした温かい雰囲気が作っていけるのかなと思っています。そして、みんなが〝保育園のために“という気持ちが芽生えてくれたらいいなと思っています。

働きやすい環境にするための工夫、取り組みを教えてください。
また、それらの工夫、取組みによる成果や、現場保育士の反応等を教えてください。

　なかなか職員全体で集まる時間がないため、休憩時間を活用し、保育士同士のコミュニケーションをとる場、相談の場を作るようにしています。経験年数も様々なので、悩み事もいろいろありますし、職員間で話せる雰囲気を作るには、職員同士もお互い気遣っていないといけませんよね。他の先生が気付いて声をかけてあげるということがあれば、話しやすい雰囲気もできるのだと思います。
　また、できるだけ年初に、有給休暇の取得計画を立ててもらっています。ここ数年は、基本、月1日、合計年12日は有給消化をしてもらうようにしており、計画的に有給を決めてもらうことで、早めに代替保育士の予定も組みやすくなります。
　パートや派遣の方は2（～3）人でペアを組んで勤務を組んでいます。そうすることで、自身のお子さんの体調による急な休暇等の際にも、ペアの方に出勤してもらったりすることで、無理なく働いてもらっています。
　やはり保育士確保は難しいですが、職員がいないと余裕をもって仕事ができませんので、バリエーションの富んだ採用や職員配置を考えています。実際に、パートで働いていた方が正規職員になった例もありますよ。
　その他にも、ＩＣＴを導入（各クラスにパソコンを1台ずつ用意）し、業務の省力化を図ったり、日頃から職員同士が助け合っていますので、行事の前以外の残業はありません。

職員研修体制（内部研修及び外部研修）、職員に対する相談支援等について教えてください。

　外部研修は、1人年2回程度参加できるように、年初に計画しています。
例えば、桑名郡市乳幼児教育推進協議会主催の研修会が年に4回ほど、主に土曜日にあるため、参加できる方には日程を選んで受けてもらっています。他にも、全国私立保育連盟等が開催する研修会へ経験年数をふまえ、相談の上、受講してもらっています。外に出て研修を受けてくることで、気持ち的にもリフレッシュして帰ってきているようですね。参加に係る費用も、全て園で負担しています。
　内部研修については、月1回開催を目標に行うようにしています。
　内容としては、外部研修の報告会、クラス運営における悩みや問題点などの話し合い、また、各クラスの園内公開保育等を行ったりしており、その日はパートや派遣の職員の方全員にも声をかけて、来れる方には全員出勤をしてもらっています。

保育士を目指す方、保育士として就職・再就職を希望されている方へのメッセージ

　子ども達の成長を見るのが、保育士にとっての一番の喜びだと思います。
　自然の中で共に過ごし、遊ぶ中で、子どもの成長を一緒に発見し、感動し、喜びを感じてください。まずは経験し、体験してみてほしいと思います。見学や体験にもどんどん来てくださいね！