三重県保育士・保育所支援センター

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園インタビュー

取材日:2023.03.08

社会福祉法人明健福祉会たいりん保育園

菰野町

たいりん保育園
所在地
〒510-1231 三重郡菰野町神森839番地
連絡先
059-394-0155
運営主体
社会福祉法人明健福祉会

インタビュー

あたらしく保育園を開設した想いについて教えてください。

「保育園を創りたい」という想いをもった方の熱意に、理事長が応える形で、保育園を開設することとなりました。その方は、現在、当法人の理事として運営に携わっています。
保育園は、自然豊かなところに創りたいという希望があり、当時、三重県で最も待機児童が多かった菰野町に創ろうということになりました。
また、菰野町で唯一の私立保育園として、働く保護者と地域の子育てを応援したいとの想いをもち、開園しました。

インタビュー写真
運営で大事にしていることは何ですか?

「一人一人を大切にし、共に育ちあう」ことを保育理念に掲げ、園に集う子どもと保護者、保育士と地域の人等、すべての人が安心して過ごせる場になるよう考えています。
子どもを育てることを通して、共に育ち合っていければと考え、子育て支援室や一時保育を実施し、園庭の開放は月曜日から土曜日まで行っています。
子どもが常に真ん中にいて、子ども自身が試行錯誤しながら答えを導き出せるよう、そのままの自分が出せるよう、対話を大切にした保育をしようと考えています。
保育園の運営については、役員や園長だけで進めていくのではなく、園全体で、すべての職員が参画することが大切だと考えています。園での出来事を職員全員が共有し、自分事として考えることが大切だと考えています。

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働きやすい職場にするための工夫、取組みについて教えてください。
また、それらの工夫、取組みによる成果や、現場の保育士の反応等を教えてください。

シフトを作成する際に、各自で休暇希望を書き入れるようにしています。また、急なお休みについては、定員割れをしていることもありますが、余裕ある職員配置ができているため、対応することができています。
持ち帰りの仕事をなくすよう、就業時間内に書類作成が行えるようにしています。また、壁面などの装飾も、季節を感じられるようなものがあれば、あまり凝って作らなくても、十分いい壁面になると伝えて、負担にならないようにしています。
土曜日の保育や研修については、振替休暇と土曜出勤手当の両方で対応しています。
若手職員から園長と話がしたいという声を受け、月1回の「若者会議」を開き、たくさんの相談や疑問、お話を聞いています。いろいろなところで開催し、リーダーにも参加してもらい、体験談を話す機会もあります。
みんなが笑顔で過ごせる職場の雰囲気づくりにつながっていると思います。

インタビュー写真 インタビュー写真
職員研修体制(内部研修及び外部研修支援)、職員に対する相談支援等について教えてください。

月1回17時半から2時間、園内研修を行っています。4月から1年を通して、SDGsについて、勉強する機会をもち、保育の中でできることはどのようなことか、また、すでに取り組んでいることがあるのではないかなど、保育の場面を振り返りながら、話し合っています。SDGsについて学んだことで、子どもたちの発表会にもSDGsの話題が盛り込まれ、子どもたちからはアドリブも飛び出し、1時間半の劇になりました。
保育協議会や私保連等に所属し、外部研修の機会があれば、出張で参加しています。
理事長と園長との個別面談の機会を年2回設けています。

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園の特色、アピールポイントなどを教えてください。

働く保護者を応援するため、園で過ごすために必要なものをできる限り準備しておき、保護者が、登園時に慌ただしく朝の用意をしなくていいようにしています。朝の受入れの時間も7時15分からと少し早めにすることで、お仕事に向かうのに負担にならないようにしています。時間に余裕ができ、その時間を子どもたちとの時間に使ってもらえればと思っています。
遠足などの行事で、行先や目的、持ち物などを子どもたち自身で考えて、話し合って決めるようにしています。子どもたちのやりたいことを大切にしています。食育で、おやつやカレーを作ったり、さんまや焼き芋を焼いたりしています。年長児は毎日、当番で炊飯をしています。家でもご飯を炊いたり、お米のとぎ汁の活用法などを話したりしているようです。
遠足の日にも、炊飯し、おにぎりを握って、持っていきました。
0歳児から対話を大切にした保育を行い、子どもたちは裸足で過ごし、思いきり体を動かして遊んでいます。体育あそびやリトミック、よみあそびなどの特別保育では、できるようになることを目的とするのではなく、みんなで考えて工夫することが好きになるようにしています。
歌の得意な方や楽器ができる方をゲストに迎えたり、お餅つきなどのお招き会をしたりして地域交流を図っています。
餅つきには、地域の方に田んぼをお借りして、作らせてもらったもち米を使っています。
一期生の子どもたちが園歌の歌詞を考え、今年の3月の卒園式でお披露目をします。

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保育士を目指す方、就職・再就職を希望されている方へメッセージ

保育士の仕事は、奥深いもので、子どもの人生で一番大事な部分を育てることに携われると思います。保育士自身が、人との違いを受け入れて、関わっていける豊かな人間性が必要で、子どものちょっとした心の動きを敏感に感じ取れることが大切だと思います。いろいろな人と出会い、話を聞いて、対話することで、多様な考え方や感じ方があることを知ることが大切だと思います。
家庭や地域の中、学校でもいいので、何かに参画してください。
音楽や絵画、文学など文化的なものにどんどん触れて、感性を磨いてください。
子どもと共に成長できる保育士の仕事は、続けることで素晴らしさや楽しさを感じられると思います。
これからの保育園では、周りの人のこと、自然のこと、社会で起きていること、世界で起きていることを自分事として考えられる人が、求められる人材となると考えます。
ぜひ、保育士になって、長く続けていってほしいと思います。

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