三重県保育士・保育所支援センター

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保育士の声

取材日:2024.01.25

主幹教諭(兼年長組担任)Oさん

学校法人修道幼稚園
修道こども園 (勤続年数 20年目)

現在の役割や仕事内容について教えてください。

令和6年度から主幹教諭兼年長組担任を務めることになり、これまでの担任・副担任・主任保育士の経験と信頼関係を活かして、3・4・5歳児クラスの保育者のまとめ役や相談役を担っています。
すぐに答えが出ない相談を受けた際は、一緒に考えながら必要に応じて園長や教頭への橋渡しをしています。
担任を兼務していることで、同じ目線で気軽に楽しく話すこともあれば、主幹教諭の立場として言うべきことは率直に伝えるなど、メリハリをつけています。

月に1回のクラス担任だけで行うカリキュラム会議では、進行役を順番に担当することで、意見を言いやすく全体で意欲的に課題に取り組める工夫をしています。

私は修道こども園が幼稚園だった頃に、園児としてもお世話になっており、ここで働くと決め、その夢を叶えてから20年経ち、本当に長い時間、園長と教頭の背中を見て保育の道を歩んできました。
そのおかげで今の私があるので、期待に応えられるよう頑張りたいです。
Oさん

保育する上で最も大事にしている事、座右の銘は何ですか。

座右の銘は、学生の頃からの好きな「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」です。
強い意志を持って行動すれば達成に向かうという意味で、その考え方は人生の柱になっていると思います。

中学生の時に保育士を志し、その夢を実現したことはもちろんですが、小さい頃に祖母に連れて行ってもらった、皇學館大學の卒業記念ミュージカルに興味を持ち、皇學館大學への進路を決めて勉強していた頃も自分自身を励ましながら諦めず達成することができました。

そんな私は“やる気を持って行動に起こす大切さ”を保育士に対してだけでなく、子どもたちにも普段から伝え、「まずはやってみ!」と励ましています。
インタビュー写真

保育士として働いてきて、一番印象に残っている出来事は何ですか。

どの思い出も本当にかけがえのない経験ですが、やはり担任を持った子どもたちの卒園式は毎年感動します。人前で話すのが苦手だった子も、保護者の前でみんな堂々とした姿を見せてくれるので、そんな子どもたちの成長した姿がとても印象に残っています。

初めて年長クラスを担当した時は、予想外の行動をする子どもたちに、どう接したらよいのか悩むこともありましたが、卒園の時期になって、子どもたちから素直な気持ちを綴った寄せ書きをもらった時は気持ちが伝わっていたことが嬉しく、今でも「せんせー!」と会いに来てくれます。
また、卒園した後に、「先生の言葉を今も大事にしとって、頑張っとるよ」と伝え聞くこともありました。自信を持てるようよく励ましていた子だったので、小6になっても覚えていてくれたことに感動しました。

また、保護者の方が修道こども園で一緒に働くことになり、「あの時の先生の一言で救われました」と言われた時も、私のしてきたことが誰かの助けになって、ずっと覚えていてくれたことが、私にとっても忘れがたく、このようなご縁に感謝しています。

私はこれからも「やればできる」という言葉の力を信じて、頑張る子ども、保護者、保育者の背中を押していきたいと思っています。
インタビュー写真 インタビュー写真

育児休暇からの復帰または復職などで、保育現場に戻る時のフォロー体制はどうでしたか。

私は2回の育児休暇を経験し、産前・産後は副担任を担当していました。
私が復帰した時は、幼稚園からこども園への移行の時期だったので、1人目は2歳から、2人目の時は0歳児から同園で預けることができ、園長や教頭も含め、育児を経験した先輩の援助や後輩達の気遣いがあり、子どもが発熱した時も、周りが「早く帰ってあげな」と声を掛けくれる、とても優しい職場なので、みんなで子育てしているような感じでとても助かりました。
その後も子どもが近くの小学校に通っていたので、学校行事の時も時間休で参加しやすく、小学3年生まで土曜保育の担当を免除してもらえるので、子育て中も無理なく働くことができました。
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現場の若手保育士への対応やフォローなどで気を付けていることはありますか?

普段から若手保育士のやってみようという思いを尊重し、後押しするようにしています。
失敗してしまった場合は、まず反省することが大切ですが、どうすれば成功するかを一緒に考え、次に活かせるようにします。
成功した場合は喜びを共有するだけでなく、「やってよかった!」と報告をもらった際もどんな風によかったのかなど細かく話を聞き、どんな経験も学びの機会としてしっかり振り返ることを大切にしています。

私自身が先輩に助けてもらう時、「いつか後輩にやってあげるんやで」とよく言われていました。
信頼関係を大切に、後輩が一人で抱え込まないよう普段から挨拶や会話を積極的にして、話しかけやすい雰囲気を作るようにしています。
特に、クラス担任の様子に気を配り、話しかける時は「大丈夫?」などの一言で終わる言葉がけではなく、「どうしたん?」と会話のキャッチボールができるように話しかけ、アドバイスして終わりではなく、その後も「あれからどう?」と声を掛けるようにしています。私が伝えたことを担任がクラスに持ち帰り、副担任やパート職員に共有することもあるので自身の言葉に責任を感じています。

主幹教諭としても、クラスの担任保育士としても、若手保育士の見本になれるように日々心掛けています。
インタビュー写真 インタビュー写真

保育士を目指す方、保育士として就職・再就職を希望されている方へメッセージ

今は保育士の人数も増え、フォロー体制が整っているので、時短など様々な制度があり、自分に合った形で働けると思います。
もうすぐ節分なので、今日は鬼のお面を子どもたちが作り、当日には若手男性職員が盛り上げてくれるので、楽しみにしています。和気あいあいとした雰囲気の職場なので、ぜひ子どもたちと笑って過ごせる日々を一緒に楽しみませんか。
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