えがお　あふれる　たのしい保育

「みんなのボード」を使って助け合い

　日中は保育に向き合い、子どもたちの降園後は環境整備や書類作成などで、なかなか定時に帰れない現状がありました。定時に仕事を終わらせて帰宅するためには、業務の見直しとともに、他のクラスの状況を園全体で共有して、みんなで協力できる体制としていくことがたいせつです。そこで、「手伝ってほしいこと」「クラスでしようと思っていること」などを貼り出すことができる「みんなのボード」を職員室に設置し、手伝いの必要なことが一目で分かるようにしました。これにより、お互い手が空いているときに助け合い、個人で仕事を抱え込むことが少なくなり、定時で帰宅できる日が増えてきました。また、各自がそれぞれの仕事内容を整理したり、早めに行事等の段取りをする意識を強くするなどの効果にもつながっています。

一年間の保育のめやすの冊子作り・発達にあったあそびの表作成

　「みんなのボード」を活用し、仕事内容の整理と段取りをするためには、一年間の見通しを持つことがだいじだと感じました。そこで、年齢ごとに四半期に分けた冊子を作成しました。子どもたちに経験させたいこと、保育者のかかわり、たいせつにしたいことなどを確認し合いました。また、保育のめやすを作成したことにより、「あそびのだいじさ」に改めて気付き「発達にあったあそび」をみんなで協力して調べ、学び合いました。調べたことは表にまとめ、いつでも見ることができるように掲示をし、保育の手助けとなっています。
取り組みの中で、各自が抱えている悩みや不安を少しでも解消していき、質の高い保育につなげています。

えがお　いっぱいの毎日を・・・

　取り組みを進めていく中で、働き方の意識が変わってきました。仕事に終わりはなく、やろうと思えばどれだけでも増やしてしまいます。あれもこれもしたいと思うことがありましたが、仕事を整理していく中で、見通しを持ち、限られた時間を効率よく使う意識が持てるようになってきました。
職員間で会話をする時間も増え、保育のことを話し合ったり、他のクラスの活動を知る機会にもなりました。働き方だけでなく、改めて保育のことを振り返り学ぶことができたことで、職員みんなの気持ちが繋がったように感じます。子どもたちだけでなく職員も、笑顔いっぱいの毎日を過ごしています。