職員をつなぐ「和」

今できることから

保育園という職場は、納期がある訳ではありませんが、エンドレスに仕事があり、これが終わったから休憩というものでもありません。保育の現場では休みが取りにくいというのは事実で、一番の問題点となっているのではないでしょうか。
当園も同様、定員60名という小さな園ですが、職員数も少ないため、交代で休みを取るとなると、１日の休暇取得可能な人数に上限が生じてしまいます。経験上、若い保育士は特に休みが取りにくくなることが予想されます。
先に述べた問題に対処するため、1ヶ月単位での変形労働時間制とし、週休2日および年休5日を計画的に取得すること、並びに以前より時間休を取り入れ、それ以上の年休は職員の都合により取得することを確実にすることで、ある程度の年休取得ができるようにしています。
保育士不足が続く中で、十分な補充は難しいのですが、パート保育士を確保し、主任保育士が中心となることで対応しています。

「〇〇は私におまかせ！」方式

日々の保育の中で、どうしても行事等は時間に追われてしまうことが多くなります。
そこで、業務分担において「行事・集団活動主任」を置くことで各行事を円滑に進め、担任の負担を軽減しています。
例えば、年間行事についても主任保育士と行事・集団活動主任がその時に応じてチーム分けを行い、担任が単独で行うことはありません。
保育士同士の「和」を意識し、経験に基づく知見を積み重ねることで、各保育士が得意分野を生かしつつ、作業時間の短縮を図ることが可能になると考えます。
その結果、当園では職員の負担も軽減されて職員会議以外の時間外労働はほとんどありません。何より、職員自身が積極的に活動することで、よりアップデートされた保育を行うことが可能になると思われます。

尊重から生まれるもの

これまで職員会議の進行について再考し、主に2点の改善を行いました。
事務連絡は回覧を複数回行うこと、並びに職員自身の意見を発言する機会を積極的に設けることです。
その結果、会議時間の短縮だけでなく、園全体の統一を図ることが可能となったように思います。
そして、今まで以上に困った事を気軽に相談できる環境をつくり、年齢に関係なく職員同士が互いを尊重することで「和」がうまれてきたように思われます。