三重県保育士・保育所支援センター

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園インタビュー

取材日:2024.01.18

名張市立赤目保育所

名張市

赤目保育所
所在地
名張市赤目町檀448番地3
連絡先
0595-63-2803
運営主体
名張市

インタビュー

運営で大事にしていることは何ですか?

名張市全体での「保育理念」は「一人ひとりの子どもを心身ともに健やかに育てます。」としており、「保育目標」は「生き生きと遊ぶ子ども」です。

それを基に赤目保育所では「自分らしさを出して生活していける子ども」を「保育目標」とし、めざす子ども像として、「あ・か・め」の保育所名にちなんで「あ・相手の気持ちをわかろうとする子ども」「か・感じ考え行動する子ども」「め・めざせ!差別を許さない子ども」を掲げています。また、通常保育のほかに、延長保育、障がい児保育、一時預かり保育、マイ保育ステーション事業を実施しています。

長年、地域に根付いてきた赤目保育所は児童館や小中学校、地域のまちづくり委員会や老人会などの地域とのつながりや、保護者同士のつながりを大事にしています。

子どもたち一人ひとりがすこやかに育ってほしいという願いをもち、様々な人とのつながりの中で温かく見守られながら、色んな考え方を知り、違いを認め合い、一人ひとりの子どもたちが輝ける保育をめざし、職員一同、取り組んでいます。

インタビュー写真 インタビュー写真
働きやすい職場にするための工夫、取組みについて教えてください。また、それらの工夫、取組みによる成果や、現場の保育士の反応等を教えてください。

名張市の取組みとして、正規職員は9連休(リフレッシュ休暇、土日含む)を取得することができます。その際は周りの職員の助けが不可欠で、赤目保育所の約50名の職員がお互いに無理なく助け合える職場作りを大切にしています。

現在、朝・夕の当番のみを担当するパート職員がいますので、正規職員は8:30からの保育に専念できる体制になっています。また、定年後に復職していただいた職員が、保育スペシャリストとして所長等に代わり鍵の管理をし、早朝の受け入れを担い活躍していることや、再任用職員が子育て支援(未就園児)を担っていることも、大きな助けとなっています。

運動会などの行事や生活発表会などの取組みを通して、保育士同士の信頼関係が深まり、若手保育士も積極的に先輩保育士に声を掛け、共に保育を語り合う様子がみられるようになりました。

所長として、事務的な業務に偏るのではなく、クラスに足を運び子どもと接する時間も作るように心掛けています。普段から保育士の様子に気を配り、よいところや素敵なところを伝えています。

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「就業継続支援」、「復職支援」のために行っている取組み、新任保育士や復職した保育士に対してのフォロー体制について教えてください。

復職支援については、復職する職員に本人の希望や状況に応じて勤務体制を考え、不安を取り除けるように心掛けています。

新任保育士に対しては、年に1回(6月頃)、市の担当室と共に公立保育所・子どもに携わる施設の長や保育士が公開保育などの形をとり、新採研修を行っています。
また、新採研修までの期間に、受け入れる側も園全体で保育の質の向上を目的とした取組みを行っています。
新任保育士への指導は特定の先輩保育士が担当するのではなく、園全体で指導していく体制です。まず新任保育士が立てた指導案を確認し、それを基に行う保育を先輩保育士が交代で見学します。その後、職員会議で新任保育士にアドバイスするだけでなく、保育士全員で自らの保育を見直し、お互いに学び合い、高め合っています。

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子育て中の保育士への対応や、短時間勤務の対応について教えてください。

未就学児の子どもがいる職員については、要望に応じて育児時短勤務や部分休業が可能です。また時短勤務の方だけでなく、子どもが中学生までは、特別休暇として看護休暇を取得できます。
また、年度当初に年間の休暇希望を確認し、自身の子どもの行事に参加しやすい勤務体制を整えるなど、子育て中の職員に寄り添った対応をしています。

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保育士資格のない方も保育補助として働くことができますか?

働くことができます。朝、夕の勤務時間に保育を行い、簡単な用務作業にもご協力いただいています。
また、名張市独自に子育て支援員研修を実施し、資格を持っていない方も自信を持って保育を行えるように支援しています。

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職員研修体制(内部研修及び外部研修支援)、職員に対する相談対応等について教えてください。

名張市の取組みとして、発達支援フリーコーディネーターという役割の保育士がおり、当園では保育士を1名配置しています。発達に心配のある子どもに対し、個別に保育計画を立て、保護者と連携し、個別支援をしています。

月に3回園内研修として、「園内発達支援保育研修」は発達支援コーディネーター、「園内人権同和保育研修」「こだま会議」は家庭支援推進保育士が年間計画を立て、行っています。
外部研修は、行政と連携し、教育センターや子ども発達支援センターで行われる研修や会議に担当者が参加するほか、希望者は勤務外で参加することができ、多面的に子どもたちを支援できるように、保育の質の向上に努めています。

赤目保育所だからこそ学べる多くのことがあり、保育士として、人として成長できる取組みを大切にしています。

職員の相談対応に関しては、園内での保育の悩みや保護者対応についてなど、要望があれば所長が個室で相談に乗っています。

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園の特色、アピールポイントなどを教えてください。

名張市には、子育て支援の拠点として、「マイ保育ステーション」が3か所あり、それらの1つを担っている当園では、保育士・看護師を配置しています。未就園児のいる家庭の子育て広場「おひさま」は子育ての疲れを癒し、親子交流の場として親しまれており、毎日来ていただく方もいます。週1回、「産後ママゆったりスペース」では助産師によるご相談も行います。
子育ての経験が豊富な保育士が担当し、利用者の方が穏やかに過ごせるよう配慮しています。

園内では「おもちゃ作り会」や「お誕生日お楽しみ会」のほか未就園児と園児が交流できる行事の企画、半日未就園児を預かる「保育無料体験」を実施しています。
園外では、地域の広場として、赤目まちづくり委員会が開催する赤目市民センターの「忍たま広場」などにも参画し、地域の子育て支援を行う施設としての役割も担っています。

また、園庭にあるシンボルツリーのケヤキ(いのちの木)や桜、イチョウの木々など、四季を感じられる環境の中での日々は、元気に遊ぶ子どもたちの声、マイ保育ステーションの利用者の方や保育士の笑顔であふれています。

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保育士を目指す方、就職・再就職を希望されている方へメッセージ

豊かな自然に恵まれ、様々な自然体験を通して心身ともにのびのびと遊ぶ子どもたちと共に、育ち合っている日々を尊く感じながら過ごしています。
子どもたちと過ごす時間、生活、そして何よりも子どもたちの存在がとても愛おしいです。

人生の土台となる乳幼児期に携わることへの責任はとても大きいですが、子どもたちからもらうパワー、生きる力が素晴らしく、これほどやりがいを感じる魅力的な仕事はないと思います。
また、ICT化を導入し、積極的に保育士の負担軽減に取り組んでいます。

仲間と助け合い、考え合っていく職場で、ともに輝く保育の道を歩んでいきましょう。

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