保育士の声
新任保育士Iさん
伊賀市立あやま保育所 (勤続年数 2年目)
保育士になろうと思ったきっかけは?
- 小・中学生の頃、親戚の子や近所の子たちと一緒に遊ぶことが好きでした。また、親戚の子と公園にいる時、その子が「海(うみは広いな大きいな)」を歌い始めたので、何を想って「海」の歌が出てきたのかなと考えてみたり、体にふれる風を感じて、海を連想したのかなと想像してみたりしたことを覚えています。
子どもたちと一緒に遊ぶ中で、子どもの豊かな発想に興味をもち、子どもの姿を間近に見て、成長を支えることができる「保育士」という仕事に魅力を感じるようになりました。
保育士になろうと思い大学に通っている時には、放課後児童クラブで子どもたちと接していました。
職場の雰囲気はどのような感じですか?
- 子どもについて話をしたり、悩みを相談したりすることができる温かい雰囲気の職場です。悩んでいる時や大変だと感じている時に声をかけてもらったり、子どもの様子や成長について、日常の中で話をしたりしています。仕事のことだけでなく、プライベートの話をする機会もあり、心のリフレッシュになっています。
職員の数が多いということもあり、職場全体で情報の共有やコミュニケーションを特に大切にしていることが、こういったことも話しやすく温かい雰囲気につながっているように思います。
保育士になって、楽しさややりがいを感じるのはどんな時ですか?
- 子どもの「楽しい」「できた」という喜びを共有できることが楽しいです。毎日子どもの笑顔が見られること、子どもたちが「せんせい!」と呼んでくれることが仕事を頑張るモチベーションになっています。
子どもたちの頑張っている過程を見て、できるようになっていく姿に成長を感じ、とてもうれしく思います。
最近では、発表会を終えて保育士としてのやりがいを感じました。発表会では、2歳児の子どもたちが「おおきなかぶ」を演じました。
実際に、プランターで「かぶ」を育てることから始め、その様子を映像に収めて、子どもたちの舞台での演技とその映像とを組み合わせ「おおきなかぶ」を表現しました。子どもたちは初めての舞台に緊張する様子もありましたが、子どもの言葉や表情一つ一つに成長を感じうれしく思いました。
ちょっと辛いな、大変だったなと思ったことは何ですか?
- 子どもの伝えたい思いや言葉をくみ取ることができないときがつらいです。2歳児クラスでは、一生懸命話をしてくれる言葉がまだ不明瞭で理解できなかったり、泣いている理由を会話の中でうまく伝えることができなかったりすることがあります。
また、行事や日々の遊びなど、その時期を逃さずに子どもが経験できるよう保育を考えることが大変です。子どもたちがもっと夢中になって遊べるように、遊びたい気持ちや興味をもったタイミングを逃さず、それらに応じたおもちゃや環境を用意したいと思っても、なかなか実現させることが難しいです。
毎日保育をする中で、目の前のことで精一杯になってしまって、悔しさを感じることがあります。
その時はどうやって乗り越えましたか?
- クラスの先生や先輩などに相談し、アドバイスをしていただきました。子どもたちの様子を見て、他の先生と話し合ったり、アイデアを出し合ったりしながら一緒に準備するなど、温かく協力をしてくださいます。自分でなんとかしなくてはと思っていましたが、保育はひとりでしているのではないと気づかされ、心が救われました。
同じクラスの先生と話して見えてくること、他のクラスの先生と話して見えてくること、それぞれを感じ取りながら、保育所での連携やチームで保育を行う大切さを改めて感じると同時に、私も自分のクラスだけでなく、他のクラスにも目を向け、少しでも力になれたらと思いました。
これからの目標、将来の夢や希望などのキャリアプランを教えてください。
- 今年で2年目になりますが、まだまだわからないことだらけで、他の保育士の姿を見て学ぶ日々です。たくさんの子ども、保育所の職員の方々と出会う中で、教わったこと、素敵だなと思ったことを吸収しながら、さまざまな経験を積み、自分の保育を見つけていきたいと思います。
保育士を目指す方、保育士として就職・再就職を希望されている方へメッセージ
- 保育士は人と関わる仕事で悩むことや大変なことも多くありますが、毎日楽しく子どもと過ごしています。また、どんな大変なことがあっても、子どもたちに会いたくない日はありません。そんな素敵な仕事です。
ときには、「保育の仕事、大変だね。」と言われることもありますが、保育士の仕事のいいところをもっと知ってもらって、「自分も保育士として働きたい!」と思ってもらえたらうれしいです。